今日はボクシングデイです。
格闘技のイベントかな?なんて思った方、違います。
れっきとしたクリスマスの日なのです。厳密にいうとクリスマスの次の日。オーストラリア・ニュージーランド・カナダなど元々イギリスの統治下にあった国の文化になります。
今日はそのボクシングデイについてフランスの状況も合わせて詳しく書きたいと思います。
発祥の起源
もともとはイギリス発祥の文化になります。
人によっていうことが違いますが、もともとはイギリスで住み込み使用人(昔はそれが普通)やお手伝いさんがクリスマスに休めないので、その日は主人がクリスマスボックスを使用人に贈り、1日遅れのクリスマスをあたえる、もしくは教会が貧しい人たちに寄付で集めたお金でクリスマスボックスを与えるなど。
いまいち人によっていうことが違います(笑)
一般的には使用人のための日というのが大多数の意見です。当時は中流階級以上には基本的には使用人がおり、住み込みでお互い助け合っていた文化背景から始まった制度です。そのためクリスマス翌日は主人がすべてのことを一人でやらないとならない日でもありました(笑)
階級制度が根深く残っているイギリスらしいですね(笑)
現代では何をする日なのか?
一言で言うとただのお休みです(笑)バカンス中なので関係ありませんが(笑)
ただ違いは冬のバーゲンセールの始まりだということ!!
クリスマスボックスを送った日の文化は現代のバーゲンに置き換わっています(笑)
この日から各社一斉に冬物がガクンと安くなります。フランスには厳密にはボクシングデイの文化ありませんが、隣国イングランドに便乗してバーゲンをやるところも多いです。なので時々お年寄りの方などに「ボクシングデイって何?」と聞かれることもあります。
ブラックフライデーも便乗してバーゲンをしているフランス。みなさんが思うより国際的でとりあえず乗っかる文化が現代にはあります(笑)
もう一つのビッグイベント・・フットボール!!!
ボクシングデイが広まっているもう一つの文化にフットボール(サッカー)があります。
基本的にはヨーロッパのリーグ戦はクリスマスから年明けまで2、3週間、長くて1ヶ月近くウインターブレイクに入ります。
しかし逆にイングランドのプレミアリーグは2、3日に1試合という超過密スケジュールに入ります(笑)
これにはイングランドではタイトル戦が1つ多いことが原因となっています。その為、他の国の選手は暖かい国へバカンスに出かけたりする中、プレイヤーはビールで体を温めたタバコ臭いファンの熱狂とともにフィールドで戦います。そう、ファンもこの日は特別なのです!!
近年フランス人プレイヤーや監督(日本でも有名なアーセナルのベンゲル監督)がイングランドで活躍している為、プレミアリーグの注目はフランスでもとても高くなっています。
そしてサッカー好きはこの期間全く試合がないことから、この間を埋めてくれるイングランドフットボールに夢中になります。司会者などもフランス語なまりの英語で「ボォクシングダァイ!」としきりにエキサイトします(笑)
終わりに
今回はフランスにもボクシングデイの文化がとても影響を与えていることについて考察してきました。
近年はフランス国内でハロウィーンなど、外国の文化を楽しもうみたいな傾向が一部から広がってきているようです。
そしてそれについての現実もまた書いていこうと思います(笑)